ロンドンのバスの利用の仕方
1.ロンドン市内
ロンドンのバスと聞けば、まず“真っ赤な2階建てバス”を思い付くことでしょう。それは、間違いではありませんが、そうでない日本で見かけるようなノーマルなものもありますし、実に多様化しています。特に、みなさんが思い浮かぶ“2階建てバス”もロンドンの都心でしか、なかなかお目見えできません。
(i)ゾーン制
さて、ゾーン制というものがここでは用いられていますが、都心から市街へ離れていくほどゾーンの数字が大きくなっていく仕組みになっています。全部で4つのゾーンに別れています。例えば、ビッグベンやバッキンガム宮殿、ピカーデリーサーカスやオックスフォードストリート、英国博物館といった観光地は“ゾーン1”となり、“ゾーン2”あたりには、マーケットで有名なカムデンタウンや、世界の基準線として天文台があるグリニッジなどで、お庭で有名なキューガーデンやテニスで有名なウィンブルドンは“ゾーン3”になります。ロンドンの一番外側になる“ゾーン4”といえば、ヒースロー空港があります。
(ii)ゾーン毎の料金
“ゾーン1”では、バスの片道料金として“£1”がかかります。その他の“ゾーン2〜4”は“70ペンス”の支払いで乗る事ができます。
(iii)お得なバスカード
また、バスで1日中観光されるまたは、“One Day Bus Pass Card (1 デイ バスパス カード)”というものを利用されるのをお勧めします。これは1日バス乗り放題の定期のようなもので、当日、もしくは事前に、近くの“News Agent (ニュースエージェント)”と呼ばれる街でチラホラ見ることのできるコンビニのような小さなお店で購入することができます。必ず、そのお店の前のガラス扉 や黄色い看板で購入可能と書かれています。
ただし、“ゾーン1のみ”バスの停留所でチケット購入できる機械が置かれていてご自分で買う事ができます。通常の片道切符もこの機械のみ購入可能です。(子供のみ半額で片道切符は、大人£1に対して“40ペンス”)料金は、1つのゾーンのみで購入した場合は“£1”、全てのゾーン1〜4で購入した場合は“£2”となります。(子供の場合はもちろん半額の“£1”でゾーン1〜4が可能です。)
学生としてロンドンで学校に通われる人には、“Weekly Bus Pass Card(ウィークリー バス パス カード)”がお勧めでしょう。通常の料金は、“£8.50”ですが、通ってる学校で“Student Card(スチューデント カード)”を作る事によって30パーセントのディスカウントが効きますので、わずか“£5.90”で1週間分“ゾーン1〜4”のバスに乗る事ができます。
もちろん“Monthly Buss Pass Card(マンスリー バス パス カード)”といったひと月単位でカード購入することもできます。長期滞在をお考えの方には、このカードの方がお特だと思います。通常の金額は、“£32.70”で学生割り引きで“£22.70”になります。どちらも先に述べた“ニュース エージェント”で購入できます。購入の際は、“Can I have one day(weekly or monthly) bus pass card, please?”などと言えば向こうはたいていこう尋ねます。“Zone ?”。
これは、“ゾーン”はどうするという意味なので“One to four”(1〜4です。)と答えれば問題ありません。その後、“Starting today ?”(今日から使うのか?)ときいてきますので、“YES”なり“No, From tomorrow.”などと答えればいいです。そうすると、カードの値段をいって購入する事ができます。
(iv)バスの停留所
バスに関するカードの話題は、このぐらいにして、それでは、どのようにバスの停留所を見つけられるのでしょうか。停留所は、街の至る所に建てられております。表示の内容として上から順に、まずこの道や街の名前、次にこのバスの向かう街の方向、そして何番のバスがここの停留所に留まるかが記されています。数字で全て表記されていて、中にはアルファベットのCやE、HやWなど数字の前に付くものもありますが、別に他のものと変わりはありません。
ただし、Nのアルファベットに関しては、これは“Night”の略のため夜0時以降の深夜バスを意味します。若干、路線が変わりますし、本数も30分に1本と減りますので時刻表をきちんと確かめてみるといいでしょう。その他に日本のものと同じく停留所標識に路線図と時刻表が載っていますが、時刻表に関してはやや初めての方には理解しづらいかもしれません。例えば、早朝や、夕方以降はきちんと何時何分にここに着くと時間が表示されていますが、日中になると”every 10min until 6pm”と掲載されていることが多いです。これは、“夕方6時までは毎10分にここにバスが来ます”ということを意味しています。また、路線図には、目安となる時間配分がでていますので、だいたいそれで何分くらいかかるか予測をたてる事ができます。
(v)バスの捕まえ方
それでは、お目当てのバスが来たとします。そして、あなたはたった一人でバス停に立っていたとしましょう。当然あなたはバスが停まってくれるものだと安心していますが、残念ながらそれだけではここのバスは停まらずに行ってしまいます。というのも、イギリスでは、バスに乗るという意思表示が必要なのです。お目当てのバスが来たならば、“片手を肩のあたりまで水平に上げる”ようにして“乗りたい”という合図をしてください。そうしますと、バスはウィンカーを出して停まってくれます。手を上げていても停まってくれないケースは多々ありますので、なるべく早めに合図はしておきましょう。
(vi)バスに乗ってからの料金支払い方法
バスに乗る際に、2通り料金支払い方法がありますので注意しましょう。1つは、“古い型の2階建てバス”の場合です。このバスは、必ず乗り降りの場所がバスの後部になっています。バスに乗り込んだ後、車掌がいますので、彼が切符の拝見に参ります。“Ticket, please. ”や“Any more ticket.”などと言いながら通路を歩いて来ますので、その場で“バス パス カード”を見せる形になります。そして、バス パス カードを持っていない場合は、彼に“£1”を差し出してその場でチケットを購入することができます。
もう1つの方法は、“先払い”になります。上で述べた以外のバスは全てこの形を採用しています。ガラス張りになった向こう側の運転手に“£1”なり“70ペンス”を渡します。すると、運転席についたチケット発行機でレシートのようななが細い白の紙を出してもらえます。それがバス チケットになりますので、それを自分で取って開いた席に着につきます。もちろん、バス パス カードをお持ちの方は、それを運転手に見せるだけでいいです。
(vii)バスの降り方
最後に降り方になりますが、これも2種類の方法があります。先ほど述べた“古い型の2階建てバス”に関しては、天井に紐が張ってありますので自分の降りたいところになったらそれを引きます。すると“チン”と鈴のような良い音が鳴り響き、バスは停留場に着きます。しかし、たいていロンドンの人々をみているとみな勝手に交差点の信号待ちなり車の混雑などで停車中に降りていっていますので、あまり形式的に鳴らす人の方が少なく感じます。
その他のバスに関しては、全てブザーが付いていますので日本のバスとその点は何の変わりはありません。ただし、降り口は後ろの扉になるので覚えておきましょう。
(viii)バスの中から自分の降りたい停留所を探すには...
よく、「降り場所がちっとも分からない?」というロンドンに初めてきた人たちが愚痴をこぼしているのを耳にします。確かに、行き先の場所が初めての場合、どこまで自分が来ているのか、行き過ぎているのではないかと不安になると思います。それでは、その解決法の糸口としての参考までに述べたいと思います。まず、“A−Z”というロンドンマップを購入して見るといいでしょう。
これにロンドンの道路名が細かく載っていますので、バスに乗りながら道の名前(ロンドンの道路は全て道に名前が付いています。また、道路にその道名の看板が置いてあります。)を確認していくと大体どの辺にいるのか分かると思います。次の例として、バスの路線マップをもらってくると良いと思います。
ヴィクトリア駅など大きなバスターミナルには、セントラルロンドン、ノースイーストロンドン、サウスイーストロンドン、ノースウェストロンドン、サウスウェストロンドンの5種類のバス路線マップが置いてあります。それには、大まかな道の名前と、留まるバスの番号がどの道のどの辺に留まるのか記載されています。それを使えば大体は理解できるのではないでしょうか。最終手段?として、乗ったバスの運転手に「どこに行きたいんだけど、そこの近くに着いたら教えてくれ。」と伝えるのも方法です。
いろいろ試してみると良いでしょうが、ひとつ言えるのは“慣れる”ことが一番の特効薬になると思います。
(ix)豆知識
余談ですが、“Priority Seat”というものがどのバスにも設けられていますが、日本で言う“シルバーシート”なので高齢者の方がみえたら気をつけましょう。
